実写映画版『寄生獣 完結編』が批判されているようだが

先日、実写映画版『寄生獣 完結編』を観た人が以下のような文章をアップして話題になっていた(ネタバレ含む)。
TwitLonger — When you talk too much for Twitter
内容をざっくり要約すると、
・「ラストの展開が原作と違う」
・「漫画版では、鉄骨に付着している”有害化学物質”によって敵がダメージを受けていた」
・「しかし実写版では”放射性物質”に変更されている」
・「これは科学考証的にありえないし、放射能問題を軽々しく扱ったことが残念だ」
という主張である。
僕も『寄生獣 完結編』を観たのだが、概ねこの人と同じ意見だった。たしかに、ラストの展開は”有害化学物質”を”放射性物質”に変更するだけの必然性に乏しいし、安易に放射能の問題を絡めたことは配慮が足りなかったと思う。
だがしかし!
この記事を読んで「あ~やっぱ漫画の実写版なんて観るもんじゃねーわ。これだから邦画はダメなんだよな~」とか鬼の首をとったかのようにネガティブな意見を書き散らしている連中には全く同意できない。例えば↓
「寄生獣 完結編」終盤の問題について — TwitLongerこれだから邦画はクソなのだ。言いたい事があるなら他人の褌を使わず自前で作品を取れよクソが。他人の作品に寄生して自分の主張を果たそうとするお前こそが「寄生獣」だ
2015/05/15 15:42
はあッ!?
お前、何言ってんの!?
『寄生獣』一つだけで全ての邦画を否定するようなこと言ってんじゃねーよ!
どうせ『アベンジャーズ』ぐらいしか見たことねーんだろ!
漫画を実写化した映画にも面白いものはあるんだよ!
そんなセリフは全ての邦画を見てから言え!
なお、僕の考えはこの人に近い↓
「寄生獣 完結編」終盤の問題について — TwitLonger
- [映画]
考証のミス一点のみを問題にしてるレビューを読んで、実際の映画見ないで「実写クソだな山崎貴プギャー」ってブクマコメントには殺意しか感じない。レビュー自体は「なるほど、ごもっとも」と思います。
2015/05/15 19:07
アホみたいなコメントが多い中で、この人の意見だけが唯一まともなコメントだったな。邦画に対して条件反射的に批判記事を書きまくる連中には、「もう少し自分の頭を使って考えろ」と言いたいよ。

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実写映画版『機動警察パトレイバー』を批判しているヤツらは猛省すべし!

押井守監督の劇場最新作『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』を観てきた。結論から言うと面白い映画である。
いや、迂闊に”面白い”などと言ったらとんでもない誤解を招きそうなのでもっと正確に表現するなら、「『紅い眼鏡』から『アサルトガールズ』に至るまで、押井守監督の実写映画を全部観て、”ちくしょう!クソつまんねえ映画ばっかり撮ってんじゃねえよ!”と怒り狂った経験のある人が観れば、どうにかギリギリ面白いと感じるかもしれない」と言うべきだろう。
しかしネット上のレビューや感想などを見てみると、「パトレイバーが全然活躍しない」とか「会話シーンが長くて退屈」とか「つまらなさ過ぎてあくびが出た」とか「低予算で映像がショボすぎ」とか「全然ヒットしてないじゃんwww」とか、批判的な意見ばかり並んでいるようだ。
はっきり言わせてもらうがぬるい!ぬる過ぎる!そんなセリフは『アサルトガールズ』を観てから言え!本当につまらない映画ってのは、ああいう映画のことを言うんだよ!
「パトレイバーが全然活躍しない」だと?そんなことは当たり前だ!だいたい押井守の今までの作品で、パトレイバーが活躍するシーンなんて一度でもあったか?
あ、いや劇場版の1作目などでは確かに多少活躍しているが、あれは原作者のゆうきまさみに無理矢理絵コンテを描き変えられた結果ああなっただけで、押井守自身はレイバーを活躍させるつもりなんて全く無かったらしい。むしろ、自分の思い通りにならなくて当時は相当頭にきていたそうだ。
押井守がどれぐらいパトレイバーを嫌っているかについては、『押井守・映像機械論メカフィリア』という本に詳しく書かれているので、興味があればぜひ読んでいただきたい。
「いかにレイバーという機械が非実用的で役に立たない産物か」について、なんと延々8ページにも渡って自論(文句)を書き連ねているのだ。
この執念をわずかでも実写映画に活かせば少しはまともな作品になるのでは…と思わなくもないが、とにかく押井守のパトレイバーに対する嫌悪だけはビンビン伝わってくる。
つまり、『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』を観て「パトレイバーが全然活躍しない」などと批判している人は、「自ら犬のウンコを踏みに行って”臭い!”と怒っている人」と同じなのだ。
そんなもん、踏む前から分かり切ってることだろ!押井守の実写映画にいったい何を期待してるんだ?そんなに巨大ロボの活躍シーンが観たけりゃ『パシフィック・リム』でも観てろ!むしろ『パシフィック・リム』だけを観ていればそれで十分だッ!
同様に、「会話シーンが長くて退屈」という批判も完全に的外れである。押井守の実写映画で「会話シーンが短くて退屈でない作品」なんて存在するか?あるわけないだろ!
ましてや「つまらなさ過ぎてあくびが出た」という批判に至っては、あまりにも当然すぎてもう呆れ果てるしかない。この程度であくびが出るとは、いったいどういう了見だ?以前劇場で『アヴァロン』を観た時は、観客の9割が爆睡してたんだぞ!お前ら、押井守の実写映画が”睡魔との戦い”であることを知らないのか?勘違いも甚だしい!
だいたい、今回の映画版なんて尺がたったの94分しかない上に次から次へとカットが切り替わり、遅さを感じることなんてほとんどない。1カットを長回しで撮っていた今までの作品に比べると、奇跡のようなスピード感を実現しているのだ(「本当に押井守が撮ったのか?」とビックリするほどテンポが早い)。
これを”長くて退屈”と言うのであれば、2時間近くの『紅い眼鏡』なんてもはや地獄の苦しみだろう。いや、これ以外のほとんどの押井守実写作品が退屈すぎて死んでしまうに違いない。
さらに「予算不足で画面がショボい」ってなんだそりゃ!?元々アニメ版の『機動警察パトレイバー』が低予算で作られていたのを知らんのか?平均的なOVAの価格が1万円以上していた時代に、『機動警察パトレイバー』はたったの4800円で売ってたんだぞ!
当然、製作費も激安だ!他のOVAが1本3000万円で作っていたのに対し、パトレイバーは1本1000万円、つまり相場の3分の1しか予算がなかったんだよ!わかったか?「パトレイバー=現場が貧乏」っていうのはデフォルトなんだよ!
挙句の果てには「映画が全然ヒットしてなくて客席がガラガラ」だと!?ふざけるなッ!貴様ら、押井守の実写映画で劇場が満席になってるところを一度でも見たことあるのか!?天地がひっくり返っても有り得ないんだよそんなことは!
今までで最も客が入った『アヴァロン』でさえ、観客動員数約8万人、興行収入6億円程度なんだぞ!ちなみに「じゃあアニメの方は儲かってるの?」と思う人がいるかもしれないが、『スカイ・クロラ』ですらたったの7億円しか入ってないんだからな!押井守の実力をナメるなよコノヤロー!
というわけで重ねて言うが、実写版『機動警察パトレイバー』に対して「面白くない」と批判するのは完全なお門違いである。なぜなら、いまだかつて押井守の実写映画が面白かったことなど、ただの一度も無いからだ。
それをわざわざ劇場まで観に行った上で「面白くない!金返せ!」などと批判するのは、走ってくる車に自ら突っ込んで行って「痛い!どうしてくれるんだ!」と怒るぐらい愚かで不毛な行為であり、もはや”タチの悪い当たり屋に匹敵する”と言っても全く過言ではないだろう。猛省していただきたい!
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